人間も社会生活を送っているからには、一日中家にいるわけにもいきませんし、たまには泊まりがけの旅行などでリフレッシュしたい時だってあるでしょう。
外泊時、インコだけでお留守番させるのは心配、という方も多いかと思います。
一緒に連れて行くことができれば良いのですが、鳥さんは全般的に環境の変化に敏感です。
鳥さんによっては、長時間知らない場所に連れ出されるのはストレスになるため、慣れた自宅でお留守番をしているほうが、負担が少ないこともあります。
セキセイインコの留守番は何日までならできる?
インコの健康状態が良く、精神的にもお留守番がストレスにならない場合、という条件つきですが、一泊二日までなら、インコだけでお留守番させることができます。
二泊以上留守にする場合は、十分な準備をしていても、停電や地震でエアコンが止まったりすることも考えられるため、ペットホテルや動物病院に預けるか、もしくはペットシッターに自宅に来てもらいましょう。
どの場合でも、餌を食べなくなったり体調を崩したりする可能性があります。
急に長期留守にするのではなく、まずは一日留守にするなどして、鳥さんがどんな反応をするか様子を見るようにしましょう。
それによって、どの方法が鳥さんに合っているか、また、餌の種類など、個々の鳥さんに合わせて準備することができます。
・自宅でお留守番させる場合
留守の間、ずっと一羽だけでお留守番させる場合と、ペットシッターや知人に、1日に何回か来てもらう場合があります。
どちらの方法にしても、一羽でお留守番させられるには条件があります。
1.健康である
病中病後や高齢の場合は、突然具合が悪くなることがあるのでお世話を頼みましょう。
2.部屋の温度・湿度管理ができる
エアコンなどで室温を保てるのが条件です。
夏や冬は急な気温変化があるため、極力避けましょう
3.成鳥であること
幼鳥や高齢の子はちょっとしたことで体調を崩す危険があります。
不安がある場合は、留守番はできません。
お留守番にあたっての準備
いざという時の緊急時に対応してもらえる人を頼んでおき、帰宅当日は寄り道などせず、できるだけ早く帰りましょう。
外出前にはケージ内を綺麗に掃除しておきます。
ケージにはカバーをかけないでおきましょう。
家族がいない状況で真っ暗な環境にいると、パニックを起こすことがあります。
普段と同じような環境に整えてあげると良いでしょう。
留守番中の温度湿度管理
ケージのある部屋の温度・湿度を、エアコンや除湿・加湿器を使って設定しておきます。
急に暑くなったり、寒くなったからといって外出先からすぐに帰宅するわけにはいきません。
エアコンや除湿・加湿器で温度や湿度をあらかじめ設定しておき、インコが快適に過ごせるようにしておきましょう。
夏は水や餌の腐敗も心配ですし、エアコンも停電などの恐れがあるので過信は禁物です。
お留守番は春か秋にとどめる方が無難です。
もし、夏や冬の温度管理の必要なシーズンにお留守番をさせなければならない場合は、エアコンをつけっぱなしにしておきます。
温湿度計があると便利です。特に季節の変わり目は気温差が大きくなるので気をつけましょう。
留守番中の退屈対策
仕事などで日中だけ留守にする場合はそれほど意識しなくても大丈夫ですが、生活音が聞こえない時間が長時間続くと、不安を覚える子もいます。
窓から外の見える位置をケージの設置場所にする、おもちゃをケージ内にとりつけるなどして、退屈しないように工夫してあげましょう。
ラジオやテレビをつけておいても良いでしょう。
退屈だろうからと、おもちゃを多めに入れたりせず、留守番中はケージに余分なものは入れず、いつも以上にすっきりとさせておきましょう。
留守番中の餌やお水
インコは半日食べないと命に関わります。
交通トラブルに巻き込まれるなど、予定よりも帰宅が遅くなる恐れもあるため、餌と水は多めに入れておく方が安心です。
餌入れと水入れは2つずつ用意しましょう。
また、容器をひっくり返すことも考えられるため、餌が底に落ちてしまった時の為に、糞切りあみを外しておきます。
・ペットシッターや知人に来てもらう
1日に1〜2回、餌や水の交換や、排泄物の掃除などをお願いする事が多いと思います。
いつもと変わらないお世話をしてもらうため、普段の世話の内容や方法をかいたメモを渡しておくと良いでしょう。
もしお願いできるようなら、お留守番中の様子のわかる写真などを都度送ってもらえると、安心できますね。
お願いする場合は、以下のことを伝えておきましょう。
ふだんの食事時間や量
掃除の仕方
好きな遊び方やインコの性格
かかりつけの病院の場所と連絡先
飼い主さんの連絡先と宿泊先
いつもより複数個所、多めに水入れ・エサ入れを用意しておくと安心です。
インコを預けるときはどうする?
預け先にはペットホテルもしくはペットホテルを併設している動物病院、知人や友人の家がありますが、それぞれ一長一短があります。
また、ペットホテルなどは事前に下見をしておくと良いでしょう。
<動物病院>
体調に不安があったり、投薬が必要だったりするインコの場合は、獣医師や看護師が常に診てくれている動物病院に預けると安心です。
繊細な子で、餌を食べなくなってしまったとしても、強制給餌が可能です。
鳥専門病院ではなく、一般的な動物病院だと、犬や猫など、鳥に不安を与える動物の出入りがあります。
放鳥時間は基本的になく、ケージに入りっぱなしです。
<ペットホテル>
常に人が見ていてくれます。
動物病院と提携しているところは、何かあってもすぐに病院に連れて行ってもらえるので安心です。
鳥以外にも預かっているところは、他の動物のケージ近くになる場合もあり、ストレスになることも。
基本的に放鳥時間はないと考えていいでしょう。
<知人、友人>
インコに慣れている人や、愛重と面識のある人なら預けても良いかもしれませんが、慣れていない場合は思わぬ事故につながる心配があります。
インコが顔を知っていて、遊んでもらったことのある人の場合は、インコのストレス軽減になるでしょうし、インコと遊ぶ時間を作ってくれるかもしれません。
<インコを預ける時に持参するもの>
いつも食べている餌(食事の時間や1回の量を伝えましょう)
普段使っている食器類やおもちゃなど、インコ自身が見慣れたもの
お世話メモ
食事や掃除の時間帯や内容(服用中の薬がある場合はその詳細)
インコの性格や喜ぶこと
飼い主さんの連絡先
(友人知人やペットホテルの場合は、上記に加えて、かかりつけの病院の場所と連絡先)
好きな遊び方など
まとめセキセイインコの留守番対策
鳥さんをお迎えした方の中には、もう外泊の伴う外出はしない、とおっしゃる方もいらっしゃいますが、それでも、泊まりがけで出かける事が絶対にない、とは言い切れません。
考えたくはありませんが、入院することだってあるかもしれませんし、事故や災害などについても絶対にないとは言い切れません。
事前にイメージトレーニングをしたり、リストを作っておくなど準備をしておけば、いざという時にも慌てず対応できるので安心ですね。
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